24金を使った金貨について｜金・貴金属買取の御徒町フローレス

金貨は24金の用途として代表的な商品です。24金で作られた金貨、いわゆる純金金貨は、日本でも明治頃から製造されています。明治頃に日本政府が海外から製造技術を取り入れ、銀貨の作成、次に金貨が製造されるようになりました。明治政府の作った最初の硬貨では、デザインを彫金師 加納夏雄という人物にゆだね、龍のデザインを取り入れました。硬貨の裏面には十六弁八重表菊紋と、五七桐花紋があしらわれました。その後は日章図にした新しいデザインの24金金貨を製造しています。

金貨の製造方法と種類とは

金貨を製造する場合は、まずは貴金属を電気炉で融解するところから始めます。金の融点は1,064度で、溶かした24金に圧力をかけて硬貨の厚みにまで薄くのばし、コイル状に巻き上げていきます。その後薄くなってシート状になった24金を、コインの形に打ち抜きます。このコインの原盤ともいえるものに、裏表にデザインを施すと金貨となります。ちなみに図柄は通常草案から最終デザインになるまで1年以上かけて練り上げられるようです。最終的に決まった金貨のデザインは石膏で模られ、デジタル技術によってスキャンし読み取ります。

金貨には収集型と地金型の2つがあります。収集型は個人の嗜好などによって収集する目的で集めるものであり、金価格よりも遙かに高額で売買されます。地金型は金の時価相当分に上乗せ額を少額乗せて売買されます。この上乗せ額をプレミアムと言い、製造時のコストや輸送費、諸経費などを合わせた費用で決められます。

世界中の金貨をいくつかご紹介させていただきます。

• クルーガーランド金貨（南アフリカ共和国）
• メイプルリーフ金貨（カナダ）
• パンダ金貨（中華人民共和国）
• カンガルー金貨 （別名ナゲット金貨）（オーストラリア）
• イーグル金貨（アメリカ合衆国）
• ブリタニア金貨（イギリス）
• ウィーン金貨（オーストリア）
• バッファロー金貨 (アメリカ合衆国)

• 天皇陛下御即位記念金貨（日本）
• 皇太子殿下御成婚記念金貨
• 長野オリンピック冬季競技大会記念金貨

様々な種類の金貨が現在世界各国から発行されています。収集を目的として金貨を購入される方は各国の金貨や記念硬貨を購入されるのも楽しいかと思います。

中でも日本ではカナダの金貨であるメイプルリーフ金貨の人気が高いようです。メイプルリーフ金貨はカナダ王室造幣局が発行しており、安定した供給量と品質保証がされています。またメイプルリーフ金貨の優れた鋳造技術は本物志向の人の方からも高い信頼があるようです。1オンス約31.1gを重さの単位に1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスのほかに2オンスの金貨が販売されています。

資産としての金貨

金貨は資産保有の面からも有効です。500グラム未満のインゴットや地金には売買の際にバーチャージといわれる手数料が発生します。しかし、金貨の取引ではいくら少量の取引であっても手数料がかかりません。金貨というと加工コストがプラスされてしいますのでの心配になる場合もありますが、その額は数百円程度となります。つまり、少量の取引であれば金貨での金保有は非常にお得なのです。24金自体の価値を見込んで金貨を購入するのであれば、小さい金貨よりも大きな金貨ほど加工コストは小さくなり、その分24金にプラスされる加工の金額も小さくなります。

金貨によってはプレミアムがつくこともあります。プレミアムの価値のつく硬貨を探すことも金貨を買う楽しみの一つです。ただ表面に傷が付くなどするとプレミアム価値が無くなることがあります。24金は貴金属の中でも特にデリケートな素材として、傷や汚れの他に、変形などに気を付けて保管していく必要があります。記念硬貨として再販不能な場合、さらに市場で正常に取引できない場合は、金価格のみの査定となることもあります。特別な金貨を購入した場合には保管の際保管ケースに入れるなどして、丁寧に扱い、傷や汚れ、変色が起きないように心がけていただくことをお勧め致します。

家計に余裕がある際に1枚ずつ金貨を購入して少しずつ資産を貯めていくことで、いざお金が必要なときに必要な分の金貨を売却することが可能となります。投資において、少量ずつ購入しリスクを分散させるコスト平均法と呼ばれる方法がありますが、金貨は信頼性と利便性があり、かつ数10万円から始められる手軽な投資対象となりますので投資初心者の方にも挑戦しやすい対象であるといえるでしょう。

金貨は貴金属店やデパート、さらには銀行でも取り扱っており、購入には特別な手続きは必要なく、気軽に誰でも購入することが出来ます。金貨を購入しましたら大事に保管してプレミアム価値を失わないようにしていきましょう。