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【貴金属】涙の鑑定(鑑定士 乳原)
2014/07/06
お品物を鑑定させて頂く中で、様々なお客様との出会いがあります。
今回は、東京都にお住いの女性のお客様をご紹介します。
このたびお客様に鑑定をご依頼いただいたのは、ジュエリーボックスに詰まったお品物です。ジュエリーボックスは、娘様の形見とのことでした。
心優しく、頭も良くて仕事熱心な、自慢の娘様だったそうです。
お客様は、旦那様を亡くされてからずっと女手ひとつで娘様を育ててこられました。
あるとき、足を痛めてしまったお客様に、娘様は「車椅子を買ってあげる」と約束してくれました。そして約束を果たせぬまま、数日後には病で帰らぬ人となりました。
8年後、荷物の整理をしていたときに、1つのジュエリーボックスが見つかりました。中に入っていたのは娘様が集めていたお品物でした。
他界される前、入院中の娘様は、笑いながら「私が亡くなったら、ジュエリーボックスの中身を売って車椅子を買ってね」と言っていました。
「一緒に買いに行けなくなったらごめんね」と、そう言っていたそうです。
お客様の瞳から、涙が1粒こぼれました。
ジュエリーなどの知識がなく、イミテーションだったら恥ずかしいからと、今まで誰にも相談できなかったそうです。
今回は勇気を出して足をお運びいただき、大切なお品物を私たちに鑑定させてくださいました。
「立派な車椅子買えますね」と、お伝えした私自身も涙してしまいました。
鑑定については、どなたもわからないことばかりだと思います。それで当たり前なのです。
是非、皆さまのお悩みを私たちFlawlessに聞かせてください。